vol.97【お役立ち情報】「ものづくり補助金」の申請にあたって

(毎週木曜日配信)財務編
銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー
社会保険労務士 今西章

加点要素を積極的に活用しましょう。

「ものづくり補助金」の採択審査は提出された申請書に基づく書類審査です。審査にあたっては共通の審査項目の他に、加点される要素がいくつかあります。採択の当落線上ギリギリのところから抜け出して採択を受けるためには、加点要素の有無が一つのポイントになります。加点要素を積極的に活用してください。

【加点要素1.】人材育成や賃上げの実施状況の有無

次のいずれかに該当する場合に対象になります。
○従業員の教育訓練に係る支出総額が給与支給総額の1%以上である
○平成25年の給与支給総額が平成24年と比較して1%以上増加しており、平成26年の給与支給総額を平成25年と比較して 増加させる計画がある
○平成26年の給与支給総額を平成25年と比較して1%以上増加させる計画があり、従業員に表明している

【加点要素2.】中小会計要領、中小指針の適用状況の有無

自社の計算要領が中小会計要領または中小指針の適用を受けている場合に対象になります。
次のいずれかの書類が必要です。
○中小会計要領、中小指針の適用の旨を記載した個別注記表
○「中小企業の会計に関する基本要領」の適用に関するチェックリスト
○「中小企業の会計に関する指針」の適用に関するチェックリスト

【加点要素3.】地方版成長戦略との関連性の有無

取組む事業が地域の戦略産業に該当する場合に対象になります。(第2次公募から追加された加点要素です。)
※国の「日本再興戦略」をうけて、地域ごとに戦略産業を特定し、地域に眠る資源の掘り起こし、地域に必要な人材の育成に係る戦略等が定められています。ヘルスケア産業、環境・エネルギー産業、クリエイティブ産業、観光産業などが対象です。
詳しくは各地域経済産業局のホームページでご確認ください。

このほか、経営革新計画の承認を受けている場合や、ものづくり高度化法の認定を受けている場合は審査に有利になります。
補助金の申請にあたってはこれらを有効に活用してください。

〇補助金に関するご相談は銀行融資プランナー協会正会員事務所である当事務所にて承っております。お気軽にご相談ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。