vol.601【お役立ち情報】IT導入補助金2024の審査における加点項目について

…加点項目も考慮して交付申請書を作成してください。

(毎週木曜日配信)財務編
銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー
社会保険労務士 今西章

IT導入補助金2024「通常枠」の交付申請書の審査にあたっては、以下のような加点項目があります。

(1)ITツールとして次のような製品を選定していること。

  • クラウド製品を選定
  • 「サイバーセキュリティお助け隊サービス」を選定
  • インボイス制度対応製品を選定

(2)150万円未満の補助金を申請する場合は、次の要件を全て満たす事業計画を策定し、実行していること。

  • 事業計画期間において、給与支給総額を年平均成長率1.5%以上向上させる
  • 事業計画期間において、事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準にする
    ※上記に加え、事業場内最低賃金を地域別最低賃金+50円以上の水準にした場合、更なる加点があります。

(3)150万円以上の補助金を申請する場合は、事業場内最低賃金を地域別最低賃金+50円以上の水準にする。

(4)令和4年度に「健康経営優良法人2023」に認定された事業者であること。
ITツールの選定や事業計画書の作成にあたっては加点項目も考慮してください。

通常枠の概要もみておきましょう。

■補助の対象となる事業

補助の対象となる事業の主な内容は次のとおりです。

(1)日本国内で実施される事業であること。

(2)事務局が認定した「IT導入支援事業者」が登録するITツール(ソフトウエア等)を導入する事業であること。

■補助要件

主な要件は次のとおりです。

(1)日本国内で事業を行う中小企業・小規模事業者等であること。

(2)ITツールの導入により、労働生産性の伸び率の向上について、1年後の伸び率3%以上、かつ事業計画期間において年平均成長率3%以上となるよう、数値目標を作成すること。

(3)150万円以上の補助金を申請する場合は、次の要件をすべて満たす3年の事業計画を策定し、従業員に表明していること。

  • 事業計画期間において、給与支給総額を年平均成長率1.5%以上向上させる
  • 事業計画期間において、事業場内の最低賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準にする

(4)gBizIDプライムアカウントを取得していること。

(5)独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「SECURITY ACTION」の宣言を行うこと。

(6)gBizIDプライムを利用して、みらデジ事業者登録を行ったうえで、みらデジ経営チェックを実施すること。

【みらデジホームページ】
https://www.miradigi.go.jp/info/240129_1/

■補助対象経費

ITツールの導入に係るソフトウエア費、導入関連費等が対象となります。

■補助金額

対象となる経費の1/2以内で、導入するITツールのソフトウエアが保有する業務プロセス(顧客対応、決済、会計、総務等)の数によって次の金額が支給されます。

  • プロセス数1種類以上:5万円以上150万円未満
  • プロセス数4種類以上:150万円以上450万円以下

詳しくは以下の事務局ホームページからご確認ください。
https://it-shien.smrj.go.jp/

今西章(社労士 銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー)