vol.352【お役立ち情報】IT導入補助金について

(毎週木曜日配信)財務編
銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー
社会保険労務士 今西章


…ITツールの導入をお考えの方はご準備ください

「IT導入補助金」は、生産性向上を図るために自社に適したITツール(ソフトウエア、サービス等)を導入する場合に、その経費の一部を補助してくれるものです。7月中旬に第二次公募の開始が予定されています。
ITツールの導入をお考えの方はご準備ください。

第一次公募要領の概要をみておきましょう。

■補助要件
主な要件は次のとおりです。
(1)日本国内で事業を行う中小企業・小規模事業者等であること。
(2)ITツールの導入により、労働生産性の伸び率の向上について、3年後の伸び率1%以上、4年後の伸び率1.5%以上、5年後の伸び率2%以上となるよう、数値目標を作成すること。

■補助の対象となる事業
補助の対象となる事業の主な内容は次のとおりです。
(1)日本国内で実施される事業であること。
(2)事務局(一般社団法人サービスデザイン推進協議会)が認定した「IT導入支援事業者」が登録するITツール(ソフトウエア、サービス等)を導入する事業であること。
※業務パッケージソフト、効率化パッケージソフト、汎用パッケージソフトの3つに分類されたソフトウエアの中から導入する数によって「A類型」、「B類型」の2つの申請類型から選んで申請します。

■補助金額
対象となるIT導入費用の1/2以下で、類型によって以下の
金額が支給されます。
◇A類型:上限額150万円、下限額40万円。
◇B類型:上限額450万円、下限額150万円。

■事前準備
補助金の交付申請を行う前に、事務局のホームページから「経営診断ツール」による経営診断の実施と「SECURITY ACTION」による自己宣言をする必要があります。
※「経営診断ツール」とは企業の経営状態を把握するツールで、従業員数や業種などの基本情報と最新決算期を含めた2期分の決算内容に関する質問に答えて、事業計画を策定するように自社の課題を把握することができるものです。
※「SECURITY ACTION」とは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する中小企業・小規模事業者等自らが、情報セキュリティ対策に取り組むことを自己宣言する制度です。

詳しくは以下のホームページからご確認ください。
https://www.it-hojo.jp/

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今西章(社労士 銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー)