vol.289【お役立ち情報】省エネルギー型設備の導入を支援する補助金について

(毎週木曜日配信)財務編
銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー
社会保険労務士 今西章


…省エネ型設備への更新をお考えの方はご検討ください

平成29年度補正予算(約78億円)にもとづき、「省エネルギー設備の導入・運用改善による中小企業等の生産性革命促進事業」の公募が始まりました。

募集締切日は平成30年4月20日です。
この事業は、省エネルギー性の高い機器・設備の導入とあわせて、エネルギー使用量等を系統的に整理、蓄積するために必要となる計測装置等の導入に要する経費の一部を補助してくれる事業です。

概要をみておきましょう。

■補助対象事業主
国内で事業活動を営んでいる法人及び個人事業主が対象です。

■補助対象事業
次のような要件を満たす事業が対象となります。

(1)現在使用している設備を本事業で定められたエネルギー消費効率等の基準を満たす設備に更新する事業であること。
※設備を追加する増設や、新たな事業開始に伴い新たに導入する設備等は対象外となります。

(2)導入する設備のエネルギー使用量を計測・蓄積する装置を導入する事業であること。

■補助対象設備
次の両方の設備を導入することが対象となります。

(1)エネルギー消費効率等の基準を満たす省エネ型設備
以下の設備区分に該当する設備で、定められた基準値を満たす設備が対象です。

・高効率照明 ・高効率空調 ・高効率コージェネレーション
・業務用給湯器 ・高性能ボイラ ・低炭素工業炉
・冷凍冷蔵庫 ・産業用モータ ・産業ヒートポンプ

(2)見える化装置(計測装置)
エネルギー使用量等を計測・蓄積する装置であって、以下の機能を有するものが対象です。
・設備区分ごとに定める計測すべきデータを、一定の間隔で計測可能であること。
・一定の間隔でもって計測したデータを一定期間、蓄積可能であること。

■補助対象経費
対象となる経費は購入する補助対象設備の設備費用のみです。
設計費、既存設備の撤去費、運搬費、据付・工事費等は対象になりません。

■補助金額
対象経費の1/3以内で、1事業あたりの上限は3,000万円、下限は30万円です。

補助金の詳細は、以下の公募要領をご確認ください。
https://sii.or.jp/kakumeisokushin29r/file/kouboyoryo.pdf

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今西章(社労士 銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー)