▶vol.295【実践コラム】中小企業における銀行対応の指針

2018年05月10日

(毎週木曜日配信)財務編
銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー
尾川充広


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 …銀行は成長拡大期のパートナーと
  位置付けましょう。
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銀行は社会的に大きな役割を期待されており、
時には批判の対象になります。しかし、経営者
にとっては、銀行がどうあるべきかを議論する
ことに意味はなく、今ある銀行とどうお付き合
いするかを考える方が重要です。

◆銀行は救済機関ではありません。

「銀行は、業績が悪化して困っている企業にお金を貸すのが仕事だ。」とおっしゃる経営者様がいます。確かに、銀行にはそのような役割も期待したいところですが、税金を扱う行政ではありませんので、現時点では難しいと感じます。銀行は資金繰りが悪化した時に助けを求める救済機関ではないと位置付けて、資金繰りが悪化する前に最大限調達をしておく必要があります。

◆銀行は新規事業のパートナーとして相応しくありません。

「新しい商品を開発するための資金を銀行が出してくれない。」とおっしゃる経営者様がいます。銀行は、以前に比べると新規事業への取り組みに積極的になっていますが、まだまだ不十分
です。新規事業への融資はリスクが高いため、今後も現状は続くと思われます。銀行は新規事業のパートナーとして相応しいとは言えないため、リスクの高い新規事業は、自己資金と公的な金融機関で対処するのが一般的です。

◆銀行は事業拡大資金を提供してくれるパートナーです。

「銀行は実績ばかり言ってくるが、実績があったらそもそも借入なんかする必要はない。」とおっしゃる経営者様がいます。銀行と経営者様がボタンを掛け違える大きなポイントです。多くの経営者様は、「資金繰りや新規事業のために仕方なく融資を利用するが、事業が軌道に乗ったら融資は返すもの。」と考えています。一方、銀行は、「実績が出た事業をさらにスケールさせるためには資金が必要でしょう。」と考えています。経営者側は0を1にする資金を想定しているのに対して、銀行側は1を5にする資金を想定しています。

銀行(プロパー融資)は、成長拡大の際に最も力を発揮します。
困ったときに頼る救済機関であるという考えを改めて、ダイナミックな事業展開を行うためのパートナーと位置付けてお付き合いしましょう。

 

尾川充広(銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー)


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