▶vol.272【実践コラム】エクイティファイナンスについて

2017年11月30日

(毎週木曜日配信)財務編
銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー
尾川充広


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 …エクイティファイナンスの
  概要をご説明します。
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資金調達の手段は、デットファイナンスと
エクイティファイナンスに大別できます。
デットファイナンスとは「借入」のことで
あり、エクイティファイナンスとは「増資」
のことです。
中小企業の殆どは、デットファイナンスによる調達が主体ではありますが、エクイティファイナンスの仕組みを知ることで、調達の幅が広がる可能性があります。

エクイティファイナンスは、会社が新しい株式を発行し、株式を投資家に買ってもらうことで資金を調達する仕組みです。借入ではなく増資ですので返済の必要はありません。そのかわり、投資家には株式の持ち分に応じた権利が発生します。

エクイティファイナンスは、株式を買ってもらえる投資家が居てはじめて成立します。無償の支援を仰げる親族や友人は別ですが、投資家は何らかの目的があって投資を行いますので、投資家のニーズを的確に満たすことが、エクイティファイナンスの成功の鍵となります。

投資家の代表として、ベンチャーキャピタル、投資ファンド、エンジェルなどが挙げられますが、これらの投資家の目的は「利益」です。取得した株式を将来第三者に高値で売却することが主たる目的ですので、会社が上場して株式が市場で売却できるようになること、もしくは、M&Aで会社を他の会社に売却することが大前提です。よって、上場やバイアウトの計画がない場合は、この手の投資家を呼び込むことはできません。

上場やバイアウトを考えていない企業でも、企業同士の関係強化を目的としたエクイティファイナンスは可能性があります。例えば、貴社が強い販売力を持っているとして、その販売力を魅力に感じるメーカーがあれば、貴社に投資をする動機になります。中小企業のエクイティファイナンスは業務資本提携が現実的です。

ただ、エクイティファイナンスにはデメリットもあります。業績が思うように進捗しない場合等は、株主との関係が悪化し、自分の思い通りに経営ができなくなってしまうことがあります。このような時でも最悪の事態に陥らないよう、エクイティファイナンスは持ち分のコントロール(資本政策)が重要です。

弊所では、エクイティファイナンスに関するご相談も承っております。

 

尾川充広(銀行融資プランナー協会 財務アドバイザー)


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